ビル・バインダー (Bill Binder)


パレト大通り にて。

実業家チックな男性。自称『心優しい熟年政治家』らしいが、真偽は定かではない。

自分の”財テク案”なるものに投資させようとしており、自身のウェブサイト(www.iwillserviveitall.com)を見るよう進めているが、その語り口調は、近年の詐欺師まがいの情報商材を売りつけている起業家にありがちな物言いそのまんまである。

以下、ビル・バインダーの言葉。これらはインターネット詐欺師が扇動手法として使用する常套手段でもあるので、せっかくだから彼から勉強させてもらおう。


【ビル・バインダーの有り難いお言葉】

  • この国に未来はない、我々は金本位制を放棄したが、それこそこの国が破滅へ向かっている証。』(⇒ 小難しい言葉で煙に巻き、利益喪失への恐怖心を煽る。
     
  • ドルはただの紙クズで、金はアステカ族のもの。株はどうかって?社長を焼き殺したくなるのがオチさ。不動産に手を出すのは愚か者だけ。』(⇒ 既存の価値観を否定してバカにし、相手の動揺を誘う。
     
  • 君はこう考えているな?「祖国に裏切られるはずがない」と?では聞こう。我々の祖先はアメリカ先住民に何をした?』(⇒ 回答のしようがない極端に飛躍させた質問を行い、相手の固定観念を破壊しようとする。
     
  • この国全体が巨大な詐欺に荷担しているのだ』 (⇒ 国などの巨大な権力・組織を詐欺と位置づけて、自身の胡散臭さを消し、連帯感を持とうとする。
     
  • ああ、こう思っているな?「なぜこの男は貧乏人を助けようとする?」なぜなら助けたいからさ。私はすでにリッチだ。』(⇒ リア充アピールをして自己の正当性を主張し、相手に劣等感を植え付ける。
     
  • だから君にもリッチになって欲しい。スポーツカーに別荘にセクシーな女たち。欲しいものは何でも手に入る。武器も買えるし、専用の水道だって取り付けられる。私は夢のような暮らしを送っているが、赤の他人にも手を差し伸べたいものだ。』(⇒ 相手に羨望させ、自分を信じ込ませる。
     
  • もっと賢くなれ。』(⇒ 「もっとアホになってこちらの言うことを信じろ。」
     
  • 首都にいる嘘つきどもは今にもドルを下落させて、君の奥さんを売り飛ばしてしまうぞ。ヤツらに君の腎臓を売られる前に、ヤツらの腎臓を売ってやれ。食う犬か食われる犬かだ。』(⇒ 口汚い言葉を使って一気にまくしたて、相手の動揺を誘う。
     
  • 君は食う方の犬なのか?食われる方の犬なのか?』『私は「共有精神」ってやつが大嫌いだ。』『助けを求める者には手を差し伸べて、後のヤツらは放っておく。勝手に苦しめってなもんさ』(⇒ 競争意識を植え付け、これが逃すと痛いチャンスであると思わせる。
     
  • 私の計画に従えばいい、これは政府も恐れる投資アドバイスだ。』(⇒ 国家などの巨大組織を持ち出すことで自身のノウハウが強大で貴重であるように見せる。
     
  • だからこそ、連中は私を取り締まろうとした。』(⇒ 詐欺師を取り締まるのは当たり前。
     
  • 君もこう言うんだろう「どうせ俺には関係ない」と。だが君はもう巻き込まれている。ヤツらは君の金と一緒にこの国をクソどもに売り飛ばしたんだからな。』(⇒ 相手が答えそうな回答に先回りして共感を誘う。
     
  • みんな聞くんだ。採るべき道は2つ…私の財テク案に投資するか、即座に中国語を覚えるかだ。』(⇒ 一見選ばせているが、自分に有利な選択肢しか用意しない。

(※どれも昔から使い古された方法です。こういう物言いをしている人や会社を見つけたらまず疑って掛かると良いかと……)



幸い、聞いてるやつは全く居ないw

トレバーは彼との会話で『税金なんか払ったことない』『実はその…俺は…カナ』と語り、カナダからの不法入国者であることが判明する。